久重地域連携協議会では地域住民の福祉と健康づくりに力を入れて、様々な活動を行っています。
久重地域は急速な高齢化が進み、高齢化率は43.9%(2024年4月現在)となっています。そのため、安心して豊かに暮らし続けることができる地域づくりを目指して『久重型共生社会』の推進に挑戦しています。
住民同士が支え合い「つながる」、住民の声や要望を「つなげる」、住民の身近なお困りごとを「解決する」をキーワードに、地道な取り組みを進めています。
高齢や障がいのために、一般の旅行は気後れをしてしまっている住民のために、レンタカーで地元の運転手とバスガイドによる日帰り旅行を2018年度から実施しています。
旅行先で坂道や階段があれば計画を変更するなど、もたもたしながらのゆったりした旅行で、参加者の交流や生きがいづくりに貢献している事業です。
今年(2023年10月8日)も定員20人を超える22人が、宿毛祭りと道の駅めぐりを地域の運転手、バスガイドに連れられてレンタカーで楽しんできました。
祭り会場はあいにくの雨
急きょ隣町へ移動して「ハイ!チーズ📷✨」
住民の声が地域や行政・専門機関に届くためには、常設の相談窓口や電話相談機能があれば望ましいのですが、その代替機能として2021年度から、地域内12カ所の町内会掲示板や公民館に併設してオレンジポストを設置し、運営しています。
投稿は役員会で対応を協議し、その結果は連携協議会ニュースで地域に返答するようにしています。
緑ヶ丘団地では、住民の健康づくり活動として、毎月第一日曜日を「健康チェックの日」として、百歳体操の後の血圧測定や尿検査などの健康チェックを行っています。
久重地域では3グループが三つの公民館で、それぞれに百歳体操を行っていましたが、2018年度にその交流会を開催し、合同百歳体操・血圧測定や尿検査などの健康チェック・現状報告・軽食交流などを行いました。
健康づくりには健康診断受診が大切です。しかし、久重地域には医療機関がなく、また交通の便も良くないため、受診を見送る方が少なくありません。
そこで緑ヶ丘団地では2015年度から、医療生協と連携して無料の大腸がん検診を実施し、住民への受検をすすめる取り組みを行っています。
具体的には、受検の呼びかけと採便容器の配布、採便後の容器回収を町内会が行い、病院への搬送を医療生協が行っています。
毎年20名以上の方が受検しており、判明しているだけでも3名の方が検査で異常が見つかり、腫瘍摘出を行うことができました。
単身世帯での孤独死に地域がしばらく気づかなかったというニュースを耳にすることがあります。
そこで緑ヶ丘団地では、自ら水道運営をしていることを活かして、2022年度から量水器のチェックを週に1回行うことにより「ひとり暮らし世帯の安否確認事業」を実施しています。
検針の際に、メーターが動いていない方がおり安否確認をした結果、施設に入居していることがわかり、身内の方とも連絡がとれ安心しました。
2022年度から緑ヶ丘団地では、障がいを抱えた方を講師に招き「デジタル教室」を開催しています。
デジタル機器に慣れ親しむことは、高齢者の生きがいにもつながり、また参加者の集いや交流の場にもなっています。
それに併せて、「デジタルなんでも相談コーナー」も開催しています。